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2005年11月

いやーっ、寒くなりました!

夕方銀行に行ったら、風がちょっとあって寒い、寒い!

もう顔が痛いくらい!

昨夜、筑紫哲也のニュース23で、京都の平均気温が高くなって、紅葉がどんどん遅くなってるなんていう話題をやっていたけれど、

”ほんとかよ~?!”と言いたくなっちゃう。

18年前に陶芸教室を始めたときは、周りがぜーんぶ畑で、家なんてぜーんぜんないところで、しかも隙間だらけというかほとんど外と言っても言いすぎではないくらいの小屋の中に窯を持っていたので、冬の窯たきは大変(ちなみに今の窯は、ちょっと大きめなガス窯だけど、エアコン付きの陶芸教室の室内にあります)。

寒い地方に暮らす方々から言わせれば、笑っちゃうくらいの寒さなんだろうけど、われわれ関東地方、それも埼玉県の南の方に住む人間からすると、近くに家のない、畑の中の寒さというのは、けっこう応えます。要するに着ているものからして、防寒が充分じゃないわけです。

よく夜中に窯の近くで、バケツに作ってある釉薬(表面をガラス質にするための石の粉や金属の粉を水に溶いたもの)を作品にかけていると、表面が凍ってることがある。一度使った釉薬でも、前に使ったときからしばらく時間が空くとまた凍ってたりすることもある。釉薬掛けの作業が終わるころには、ひびが切れちゃって、手の甲から血が出ちゃったりしてね。昼間やればいいのに、そのころって私一人で教室をやっていたので、夜しか時間が取れないこともしばしば。

今考えると、そんなこともあったなあ…なんていう”思い出”状態。今は、スタッフも13人。私一人で窯たきをすることもなくなって、楽になったような、ちょっと寂しいような…。

あんな寒さの中で、徹夜でする窯たきはもう無理かも…。やっぱり歳を取ったね。

どんな日でも…

東京で木枯らし一号が吹いたとか…

ついこの間まで”暑い、暑い!”と言っていたと思ったら、

あっという間に冬到来ですね。

陶芸をおやりになる方はとても熱心で、

暑さにも負けず、寒さにも負けず、

とても熱心に通ってきてくださいます。

もうずいぶん前の話になりますけれど、

80歳を過ぎた女性が、杖をつきつき、通ってきていました。

バスで15分ほどかかる距離でしたが、ご自分で決めた日にはほとんど休むことなく通ってきていました。そして、陶芸教室で4~5時間ほど、陶芸を楽しんだり、皆さんとお話しをしたり…。ご高齢なので、もちろんマイペース。体調のいいときもあれば、悪いときもあります。それでも、お見えになった日は毎回それなりに作品を作って楽しんでおられました。そして、だいたい午後3時過ぎくらいになるとお帰りになるのですが、朝来るときについていた杖を何度も忘れていってしまうのです。その度に私がご自宅まで杖を届けに行きました。

どういうわけなんですかねえ???

来るときはかなり大変そうなのですが、陶芸を終えると突然元気になっちゃう。陶芸にはリハビリ効果もあるっていうこと?

そういえば、医療機器のカタログに電動ロクロが載っているのを見ました。「うわぁー!」びっくり!ロクロメーカーの営業が上手いのか、それとも本当に陶芸にリハビリ効果があるのか…。

その80歳を過ぎた年配の女性は、20センチ以上も雪が積もった日にもやってきました。バスのダイヤも乱れに乱れ、もうバスも不通になるかと思うような日だったのですが、いつものように杖をついてやってきて、そしていつものように杖を忘れて帰りました。

「うわぁー!」やっぱり陶芸にはリハビリ効果があるのかも…。

これは、何も脚色のない事実です。

どんな方にも…

うちの陶芸教室には、耳の不自由な方がお見えになっています。

私がカルチャーセンターで教えていたとき、その日浦和の教室の担当だったKさんから携帯に電話が入りました。

「今、耳の不自由な方が入会したいといって、お見えになっているんですが、お受けしていいでしょうか?」

「いいですよ。入れてあげてください。

「耳が聞こえないために、お話ができないんですがいいですか? 声はお出しになれるんですけれど、何を言っているかはほとんどわからないんです。筆談ということになりますが、それでもいいですか? 他の教室はいくつも回ったらしいんですが、全部断られて入会できなかったそうです」

「だったら、なおさら受けてあげてください。うちの他には入れないんでしょ? ちょっとスタッフは大変だけれど、ホワイトボードを使って筆談で教えてあげてください」

「わかりました」

そんないきさつで、耳が不自由で、言葉がうまくしゃべれない生徒さんが、うちの教室に通ってきています。今日も、とても熱心にお作りになっていました。

陶芸で、大切なのは”こつ”ですから、ホワイトボードを通しての筆談では思うように作り方のこつが伝わりません。あまり指示もせずスタッフに任せていると、作り方を画用紙に描き、紙芝居のようなものを作って、手順だけはわかるように工夫はしていました。健常な人でも陶芸をマスターするにはそれなりの時間がかかりますから、身体的に不自由な箇所があるというのは、やはり大きなハンデです。正直言って、どこまで続くかなあという気もしていましたが、もうすでに半年以上。言葉が通じないところは表情や身ぶり手ぶりで何とかカバーし、すっかりうちの陶芸教室にとけ込みました。会員の皆さんと食事をしたり、お茶を飲んだり…。入会当初の暗さは何処へやら!です。作品を作ることはもちろんのこと、コミュニケーションも大切なんだなあとつくづく感じます。

いやあ、やっぱり陶芸の力はすごい!

骨壺の制作

昨日から骨壺の制作に取りかかりました。

どんな土を使おうかなあと迷いましたけど、お墓の下に入れた骨壺が半磁器(真っ白で透明感のない土)だったので、それに合わせて半磁器の土で作りました。陶芸の作業は、①形を作る②半乾きになったところで仕上げをする③素焼き(700度程度で焼く)をする④釉薬をかける⑤本焼き(うちの陶芸教室の場合、約1260度で焼いています)をする、という5工程。現在のところ、①の工程が終わったところです。骨壺を作るのは初めてだけど、やはりある程度の重量はあった方がいいので、湯呑み茶碗の3倍くらいの厚さに作ったかな?けっこうどっしりとした感じになりました。蓋がちゃんと閉まらないのも困るから、蓋のところは丁寧に作らなくちゃね。

果たしてどんな出来映えになることか…

骨壺

11月3日、9月23日に亡くなった義父の納骨。

10月31日の朝、義母から私の携帯に電話があり、「お父さん(亡くなった義父)をあんな狭いところに入れなくちゃいけないのかい?お父さんがかわいそうだよ。あの人は一人ではいられない人だったのに、あんなところに入れるなんてできないよ。入れないでここにおいておくってていうのはダメなんかい?」と泣いて話すので、「そんなことはないですよ。お母さんのいいようにしたらいいんじゃないですか」となるべくお母さんの気持ちを大切にするように話をしていると、少しは落ち着いてきたんですが、今度は「骨を分けるのはダメかねえ?ここの家に少し残しておけないのかい?」と言います。「いいんじゃないですか。お母さんのいいようにしたらいいですよ」

結局、骨壺から少し骨を取り出して、家に残しておこうということになりました。納骨の日、お寺から住職さんが見える前に骨壺を開けて、ほんの一握り程度の骨を取り出しました。いろいろ入れるものを探したのですが、缶詰の缶や瓶詰めの瓶に入れるわけにもいかず、どうも具合のいいものが見つかりません。仕方がないので、とりあえず線香を入れる木の箱に義父の骨を入れました。

納骨が済んで、家に戻った義母が、小さな骨壺がほしいと言い出しました。

「じゃあ、私が作りますよ」

陶芸をやっていることがこんなところで役に立つとはね。そう言えば、陶芸教室に通い出すきっかけに「骨壺を作りたい」という人がけっこういます。お茶をやっている、生け花をやっている、という人ももちろん多いのですが、骨壺という人も男の人を中心に数人いらっしゃいます。これこそ究極の趣味?の陶芸っていうところでしょうか。

骨壺の大きさってどのくらいなんだろうって、ネットで「骨壺」を検索してみたら、けっこうヒットするんですね。人との違いを意識する時代。やっぱり骨壺も個性的になんて考える人が多いっていうことでしょうか。それぞれの産地ごとにいろいろな骨壺をオリジナル骨壺として販売しているのにはびっくり。直径23~4㎝、高さが27~8㎝といったところで、20万円~40万円くらい。

私が作る骨壺は、義父のほんのわずかな骨なので、湯呑み茶碗くらいの大きさです。これがうまくできれば、義父も義母も寂しくなく今後の生活が送れるのかな?

上手に作らなくちゃね。

これぞ、陶芸の醍醐味!?

秋も終わり?

朝、出がけにワイドショーを見ていたら「秋も終わりに近づき…」なんて言ってました。

え~っ、まだ秋を楽しんでな~い!

これから秋かと思っていたのに、もう終わり?

「秋よ、行かないで~!」

なんだか今年の秋は晴れの日が少なくて、今日みたいに晴れると、

「あぁ~気持ちがいい!!」っていう感じ。

こんな日は粘土をいじっていても、とっても楽しいです。

秋は食べ物も美味しいし、自分の作った器に秋野菜や果物や、秋の味覚をたくさん盛って、みんなでパーティなんて最高!

食べ過ぎには、要注意!だね。